■[Attitude Game]■ (アティテュード ゲーム) 〜EXCLUSIVE ARTIST INTERVIEW〜 Vol.13
MIC JACK PRODUCTION 2ndアルバム 「UNIVERSAL TRUTH」リリース記念 独占インタビュー
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Attitude Game Exclusive Interview Vol.11 「MIC JACK PRODUCTION」
(MIC JACK PRODUCTION's Biography)
1999年頃、札幌を拠点にし、リーダーで
MCの「B.I.G. JOE」がやっていたという
クラブイベントをきっかけに集まった
のが現在のメンツ。ゲストで呼ばれて
いたDJ達が回を重ねる毎にレギュラー
DJとなり、MCは、フリースタイルをする
ために集まった。そこで出逢ったのが
きっかけ。当時のイベントには、もっと
多くのDJやMCが集まっていたそうだが
レコーディングの当日集まったのが現在
のメンバーを含む9人であった。現在の
メンバーは、MCの「B.I.G. JOE」、
「INI」、「LARGE IRON (LRG)」、「JFK」
の4人とDJ兼トラックメイカーの
「DJ DOGG」、「KEN」、「HALT.」の3人
から成る。結成当時には、「SHUREN the
FIRE」、「AZ FUNK」という2人もおり、
総勢9人という他に類を見ない大所帯で
あった。コンピレーションアルバム、
「J線上のエリアケースSP」への参加を
経て、2002年に、1stアルバム、
「SPIRITUAL BULLET」をリリース。
2003年には、リーダーの「B.I.G. JOE」
氏がオーストラリアにて逮捕されて
しまい、未だにオーストラリアで服役
中の身にあるのだが、何故か (?)、
その刑務所内にあるレコーディング
スタジオが併設され、利用出来る稀と
いうか偶然な環境に居られ、MCとして
だけでなく、タイトルの命名等、リーダー
としての責任と牽引力から、重要ポストに
常に関わりを持っている。2005年には、
シングル 「Experience ill dance music」と、「B.I.G. JOE」のソロ
アルバム、「THE LAST DOPE」をリリースしている。昨年、2006年に
入ってからは、10月20日に、2ndアルバムからの先行シングルとして
放たれた、「Vertigo E.P.」を経て、メンバー全員参加による作品
としては、1stアルバム以来、実に4年ぶりとなる、2ndフルアルバム、
「UNIVERSAL TRUTH」を先行シングルから約1ヶ月後の11月24日に
リリース。この、「普遍的心理」という意味を持つタイトルは、
リーダー、「B.I.G. JOE」氏の提示によるものである。今年 2007年
には、「MIC JACK PRODUCTION」名義でのシングルの他、「B.I.G. JOE」
氏のソロ作品のリリースも予定されているという。気になるのはやはり、
リーダーの「B.I.G. JOE」氏の今後だが、再来年 2009年に釈放/帰国
できる見込みで、現在のそれを目標に、「ROAD to 2009」とクラブ
ツアーを全国各地で展開している。巷でいうヒップホップが好きに
なれないリスナーにも是非聞いて欲しいと思わせる音楽性と可能性を
持ち合わせた数少ないユニットであろう。昨今、スタイルは違えど、
「SOULHEAD」、「NORTH COAST BAD BOYZ」、「THA BLUE HERB」等、
札幌近郊を拠点に活動してきた、ヒップホップやR&Bアーティストの
活躍、飛躍に勢いを増していると感じているのは決して筆者だけで
ないだろう。
バイオグラフィー文章、インタビュー原稿、Web作成:T-Murder a.k.a. T. Omura
(BE-PRIDE by DICTATOR-NATION Ft. Under Ground/S-Vibe'z Entertainment)
取材協力:K. Kudo (MIC JACK PRODUCTION/ILL DANCE MUSIC)
T-Murder:4MC + 3DJといった大所帯である、ラップグループ
「MIC JACK PRODUCTION」を結成した経緯から教えて下さい。
KEN:'99年頃に、「B.I.G JOE」がやっていたイベントにそれぞれが
集まったのが、全ての始まりですね。MC達はそこにフリースタイル
をやるために、DJ達はゲストで呼ばれて、そこからレギュラーに
なっていった感じです。当時はDJもMCももっとたくさん集まってた
のですが、ある日レコーディングしようとなった時には今の面子でした。
T-Murder:オリジナルメンバー全員としてのリリースは、2002年リリース
のファーストアルバム 「Spiritual Bullet」以来、約4年ぶりの新譜と
なりますが、先行リリースシングル、「VERTIGO」と今作、「UNIVERSAL
TRUTH」の製作期間や特に気を遣ったポイントを教えて下さい。
DOGG:間にミニアルバムや12 INCH等出してたんですが、特に派手な
プロモーションとかはしなかったので、そう思われるかもしれないですネ。
INI:今回の製作期間は約半年です。
LRG:アルバムとしての一曲一曲のコンセプトを明確にして制作に
臨みました。
HALT.:ダンスフロアでかかる事を常にイメージして創りました。
「B.I.G JOE」との電話でのコミュニケーションでお互いの距離を縮める
ことに最初は苦戦しましたネ。
T-Murder:2ndアルバムからの先行リリースシングル、「VERTIGO」と
今作、「UNIVERSAL TRUTH」のタイトルの由来については?
KEN:最初は音にしても、歌詞の内容にしても、バラエティーに富んでる
というか、いろんなテイストのものを入れて、今まで以上にたくさんの
人に聴いてもらいたいという事を漠然と考えて制作に臨みました。
そして制作途中の段階で、「B.I.G JOE」が「UNIVERSAL TRUTH」という
言葉を提示してくれて、「普遍的心理」という意味なんですが、当初
から考えていた事がその言葉で一つにまとまって、「格言」という意味
もあるのですが「格言」のようにいつまで経っても変わらない
メッセージを伝えたいという気持ちが込められています。「VERTIGO」
も「B.I.G JOE」が提示した言葉ですが、「MJP」のアンセムみたいな
ものを入れようとしてて「目眩」という意味で正にそれがテーマです。
T-Murder:M-2の「楔 -KUSABI-」についてですが、冒頭のHook部分が
全て漢字というのは類を見ないのでは?
INI:そうですネ。一つ一つの漢字を見る事で意味を理解する事もできる
し、言葉や文字には音の響きだけではない意味があるので、自分達の
音楽の要素を日本の漢字を使った漢詩のような形にして、集約しました。
T-Murder:M-3の「VERTIGO」の「B.I.G. JOE」氏のヴァースでは、
「アンチ日本語ラップ」というリリックがありますが、やはりメンバー
の皆さんにとっても他のラッパー、ラップグループとは違うという意識
を日頃から持っておられるのでしょうか?
B.I.G JOE:RAPはRAPであって日本語をつける必要が無いと思っています。
「アンチ日本語ラップ」の後に「BECAUSE, I'M HIP HOP」って言ってる
んだけど、オレはHIP HOPであってそういうカテゴリーに入れられる気は
ないということです。HIP HOPに日本語という形容詞は必要がない。ROCK
には日本語ROCKなんて無いじゃないですか。
T-Murder:「MIC JACK PRODUCTION」の楽曲のリリックに「THUG」や
「GHETTO」という言葉が出て来るのは結構意外だったのですが...
INI:札幌にもGHETTOに近い環境も存在するし、自分達も反骨精神という
かゲットー精神を常に持ち続けているから自然に出てくるし、ボク等は
人間の美しさだけを訴えてるわけではないので、自然です。
T-Murder:M-5の「SONG OF FREEDOM」は、年々厳しくなるバビロン
システム (法律や警察組織)に対する思いが鍵となっており、世相を
上手く表現している楽曲だと思いますが、この曲を製作するにあたって
のコンセプトやメッセージについては?
(昨今、東京では、某都知事等主導による、繁華街浄化運動や通称 香港
化計画の一環と思われるガサ入れでクラブ等が次々に営業停止に
なったり、渋谷等ではB-Boyへの職質が激化し、今はキャップやバンダナ
等の内側までチェックされる事態に陥っています。)
INI:それは大変ですネ。札幌ではないです。曲のテーマはズバリ、
パンクです。オレらの生活している中で納得のいかない事やそのような
東京の現状もそうだし、みんな何かしらのストレスや制約の元で生活
してるだろうし、それに立ち向かうという意思をうたった曲です。
多分共感してくれる人がたくさんいると思います。
T-Murder:M-6の「MR. WORKAHOLIC MAN」では、サービス残業や過労自殺
等の問題を抱えている、サラリーマンやフリーターが増加する現在の
格差社会を背景に描かれていますが、凶悪事件も絶えない病んだ社会へ
どんな事を伝えたいと思っていますか?
INI:そんな大それたことは思ってはいないですが、ボク等の世代の若者
から老人までの大勢が於かれている現状ではあると思います。今のボク
等だからこそ歌える内容だとも思います。但し、 ネガティブな思いだけ
ではなく、既に逃れる事の出来ないシステムの中に於かれている現実を、
それぞれがどう生きるか、どう受け入れるか、労働の過酷さの中にも
喜びを見出すこともできるし、溌剌と生きている人もいる、世捨て人に
ならない限り、逃れる事の出来ない、資本主義列強の時代に生きる人達
への労働者賛歌です。その気持ちを逆手に取ったような明るさもこの曲
には秘められています。
T-Murder:M-8の「CAMOUFLAGE LOVE」では、希薄な恋愛や多くのメディア
がこぞって取り上げるセレブ女性について、触れているリリックが
印象的ですが、こういったテーマの楽曲を製作した経緯は?
KEN:「MJP」初の恋愛テーマですネ。アイデアは、「B.I.G JOE」が提示
したのですが、恋愛しない人はいないし、たくさんのテーマがあれば恋愛
というテーマも当然のアプローチかな?と。
T-Murder:現代社会の闇や愛、平和をテーマにされた、M-10の「CONCERNED」
では、子供達の合唱が収録されていますが、共演するまでの経緯と製作
してみての感想を教えて下さい。
LRG:大人たちが争った経緯が、その子供や子孫にまで影響してしまって
いると思います。なので、国が国を攻撃するという事を、子供達の歌で
少しでもなんとか止めれないかというか思いがありました。
INI:未来の世代を担う子供達の声を借りてメッセージを伝えたいという
「JOE」の提案で始まりました。子供達といっしょに楽曲を創ってみて
レコーディング最中でさえどんどん成長していく様をみて非常に感心を
したし感動しました。
T-Murder:M-12の「LAST DAY」では、人生と向き合い、誰もが必ず迎える
死についての思いが描かれていますが、この楽曲についての思い入れに
ついては?
LRG:製作中に死というものに対して真正面に向き合っていく中で、自分
の死というものを強く意識しながら制作したので非常に危うい気持ち
にもなりました。しかし、死というテーマは非常に重たいものに
感じられますが、誰しもがいずれ迎える事なので......
T-Murder:タイトル楽曲である、「UNIVERSAL TRUTH」を一番最後のM-14
に選んだポイントと楽曲製作への思いについて、教えて下さい。
KEN:アルバムを通してそれぞれの曲の中で、伝えたかった芯でだから
です。この曲で言っている事が核となるメッセージですね。
DOGG:アルバムのタイトルの「普遍的な心理」というものを厳選された
言葉で表した曲なので必然的に最後に来ました。映画と同じで最初に
結末を伝えないじゃないですか。
T-Murder:所属事務所名の「ILL DANCE MUSIC」の由来にも繋がるのかも
しれませんが、(いい意味で)ヒップホップの枠に囚われず、ハウスや
レゲエの要素も取り入れているトラック面についてですが、普段聴く
音楽からインスパイアされたり、サンプリングしているのでしょうか?
KEN:当然あらゆるサウンドから影響は受けています。HIP HOPをやる
のに、それ以外の音を聴くのは当たり前の事だと思うのですが、普通
じゃないんですかネ?
DJ DOG:ジャンルに限らず、全ての聴こえる音 (テーブルを叩いた音
等からも) 音楽になる可能性があります。
T-Murder:楽曲製作に参加出来ているとは言え、やはり一番気になる
のが、「B.I.G JOE」氏の現場復帰、そして「MIC JACK PRODUCTION」
オリジナルメンバー全員による活動再開だと思いますが、予定は
見えていますか?
KEN:今 (2007年2月現在)「ROAD TO 2009」というツアーを行っていて、
これを、「B.I.G JOE」が帰ってくる2009年まで続けるつもりです。
その間も、「MJP」としてのリリースは続くし、もちろん、「JOE」も
参加しますし、それぞれのソロのリリースももう既に動いています。
「ILL DANCE MUSIC」から「MJP」以外のアーティストも少しずつ出して
いく予定です。
T-Murder:「MIC JACK PRODUCTION」を聴いた事の無いリスナーに魅力を
伝えるとすれば、どんな事を伝えたいと御考えですか?
HALT.:HIP HOPをダンスミュージックとして意識する事が大切だという
事こそが、HIP HOPという言葉を覚えることと同様に重要な事だという
事を少しずつ伝えて行きたいです。
INI:日本語のRAPを聴いても、いまいちピンと来ないと感じるのであれば、
是非一度聴いてもらいたい。先の質問にもあったけど、それらとは
少なからずとも違う事をやっているので。
T-Murder:歌詞カードの最後の方に載せている、「MJP Thanks to...」に
ついてですが、「SOULHEAD」や「PHOBIA OF THUG」等とも交流を
持たれているのが意外な気もしましたが...
INI:そうですか? 「SOULHEAD」は札幌の友達ですよ。
LRG:「PHOBIA (OF THUG)」は札幌でも共演しているし、「B.I.G JOE」
と元々交流があったんですよー
T-Murder;最後に、今年2007年含め、今後の「MIC JACK PRODUCTION」
として、また個人個人としての目標、野望について、教えて下さい。
HALT.:INDIVIDUAL 9!
INI:それぞれの成長や活動が「MJP」としての成長に繋がるので今後も
現在も沢山の楽曲を制作していく所存です。
KEN:まず、春には、「MJP」の新しいシングルをリリースしたいと思って
います。その後、「B.I.G JOE」と中で知り合った、「EL SADIQ」って
ヤツの「JOE'n SADIQ EP」が夏には。これからも活動し続けるので
お楽しみに。
■[MIC JACK PRODUCTION Release Information]■
MIC JACK PRODUCTION 2ndアルバム 「UNIVERSAL TRUTH」
2006.11.24 Release !!/IDMCD-007/\2,940- (Tax In-)
ILL DANCE MUSIC/CISCO RECORDS
先行シングル、「VERTIGO」、「Song Of Freedom」、「Last Day」
の他、タイトル曲 「UNIVERSAL TRUTH」を含む全15曲収録。
通販購入 (CISCO RECORDS) http://www.cisco-records.co.jp/html/item/002/051/item178539.html
MIC JACK PRODUCTION 先行シングル 「VERTIGO E.P.」
2006.10.20 Release !!/IDMCD-006/\1,680- (Tax In-)
ILL DANCE MUSIC/CISCO RECORDS
「Vertigo -Anthem-」、「B.B. King (Breaker's Delight)」と
「Verigo (Inst)」、「Fighting Flow (Inst)」を含む全6曲収録。
通販購入 (CISCO RECORDS) http://www.cisco-records.co.jp/html/item/002/048/item175350.html
「MIC JACK PRODUCTION」オフィシャル Webサイト http://www.micjack.com/